『そや☆コリ』36 「なんでぇ~~!」とさけびました。 

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こないだも、もりあがりましたね!!

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韓国のチキンはほんとに美味しいらしくて、アメリカでもニュースになったとか・・・
まだ一度も食べたことがありません。ぜひ一度食べてみたいです。

 

 

日本がワールドカップ出場を決めた直後の授業のあと、
プラプラ歩きながら青年に尋ねた。

 


「韓国はどうなんでしたっけ?」


「韓国は・・・まだふたつ勝たなければなりませんね。
日本は世界一早く決めましたが。」


「え?そうなんですか?
日本、一番乗り?」


「そうです。」


「へぇ~~。」


「知らなかったですか?」


「はい!知らんかったわぁ~。」

 

「そうですか。」

 

青年。めっちゃテンション低い。

 

「韓国では、みんな怒っていますね。
弱いです。
監督が今になって替えられるかもしれません。」

 

「あらま、そんなに?・・・」


「もし行けなかったらどんなことになるんでしょうね。」


「・・・」

 

なんか、顔が深刻すぎる。

この話、今タブーだった?

前もこんなことあったような気がする・・・
青年とはすでに1回ワールドカップシーズンを一緒に過ごしたが、
脳天気に日本人の頭で適当にワールドカップばなしをすると、
なんだか雰囲気が変な感じになる。

韓国サラムの熱い血潮は、
こちらが予想できないところでグラグラといきなり煮えたぎったりするから(-_-;)


なので、話題を変えようと思った。
とんでもなく違うところに持っていくのもなんだから、
近いようで遠いような笑いバナシをと思ったのだけれど・・・

 

「そう言えば先生、前回のワールドカップの時の“テレビ映らないぞ事件”って、
ヒョンソクさんちでしたっけ?」


「いえ、あれはソラです。」


「あ・・・ソラさんでしたか・・・」

 

ヒョンソクさんとソラさんは、青年の大学院のマスターコース時代の友人だ。
ともに美学を学んだ。
その後ふたりは韓国で、青年は日本でそれぞれ博士号をとった。

ふたりはよく日本に遊びに来るので、フラッと授業に立ち寄る。

「やぁやぁ~~こんにちは~~」って感じで
こっちも
「わぁ~~おひさしぶりです~~」って感じ。


韓国の大学で教えているソラさんは、
いきなり青年から授業を交代させられてもホイホイと引受ける。

その間青年は、ヒョンソクさんと連れだって出て行き、
嬉しそうに自販機のコーヒーとか買ってくる。

音読をリードするソラさんの声はステキだ。
朗々として張りがあって、つられてこっちも元気に大きな声が出る。

童顔の上につやつやな肌。
その上ちょっと照れて頬が赤くなったりするので、
青年より年上だなんて思えない。

たまにこんなふうに青年以外の臨時の先生のときは、
私たちもブリッコになってしおらしかったりする。

そんな新鮮な刺激もあるこの授業は、
ほんとにお得だなぁ~と思うのだ。

 

 

あ、そうそう、“テレビ映らないぞ事件”のこと・・・・


~~ 話は2010年に遡る ~~

 

 

ワールドカップ中に韓国に帰っていた青年に尋ねた。


「先生、やっと韓国チームの試合を母国で見られたんですね。
盛り上がりましたか?」

 

「それがですね・・・はぁ・・・びっくりすることが起こりました。」


「え?・・・なにかあったんですか?・・・」


「それが・・・」


「え?・・なんですか?なんですかぁ~~」

 

興味津々だった私達は、その後の話に耳を疑った。

 

「ちゃんと見られなかったんです。」


「試合を?・・・なんで?」

 

「友だちの家に集まって見ることになっていたんです。」
             (これがソラさんの家のこと)


「はい。」

 

「彼は、友だちを呼んで賑やかにワールドカップを見ようと張り切って
大画面のテレビを買っていました。
そして、みんなで大量のチキンやごちそうを買いました。
生ビールをサーバーごと配達してもらいました。」

 

「わぁ~~、すごい!! おうちで生ビール!
それは完璧ですね!
韓国のフライドチキンっておいしいんですよね。
タレにつけ込んで揚げるんですよね。
ものすごくおいしいって評判です。」


「・・・・」


「なのに・・・なんで?・・・」


「テレビが・・・映りませんでした・・・」


「え?・・・」

 

「僕の友だち、信じられないほど、機械をわかりません。
でも・・・集まった僕たちも誰も・・・直せない。」


青年、なんか苦しそうな顔になってきた。


「・・・・あの・・・新しいテレビなんですよね・・」


「はい。だからです。
友だちは、テレビを買ってきて、コンセントを挿したら映ると思っていたんです。」


「え?・・えぇっ?・・・えぇ~~~~!!!」


この時のみんなの驚きはすごかった。


「そ・・・それで、どうしたんですか?」

 

「みんなで外に出ました。
とにかく試合を見せてくれる店に行くしかないということになりまして。」


「ビールとごちそうは?」


「そのままです。大慌てです」

 

その時私たちの頭の中には、
ガオガオと賑やかにケンカ寸前の会話をしながら、
慌てて家を飛び出す、見た目オッサンたちの姿が浮かぶ。

 

「なんてこった・・・」
「信じられへん・・・」
「ありえへん・・・」


私たちは口々に呟きつつ、心から青年に同情した。

 

「それで最終的に、無事に見られたんですか?」


「はい。なんとか店をみつけました。」


「よかったですねぇ~~。」


「・・はい。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 


2013年に戻る・・・・

 

「そっかぁ~~、あれからもう3年たったんですねぇ。
そういえば先生、日本で迎えるワールドカップって何回目ですか?」

 

「今度で4回目です。」

 

「わぁ、もうそんなですか。」

 

「でも、いつも日本にいるから、
韓国の試合をちゃんと見られたことはありません。」

 

「あ、そうか。んで、やっと韓国で見ようと思ったら、
あの事件だったわけですね。」


「はい。
でも今回は、ワールドカップそのもにに、
出場できないかもしれませんし(-_-;)・・・」

 

今日このテンションの低さはすごいぞ。
もしかして、サッカーだけじゃないかも。
このところの人生の悶々も盛り込んでるか?

 

この日のあとに韓国はひとつウズベキスタンに勝った。
だからあとひとつだ。
状況的にも、ほぼ大丈夫かな?

がんばれ青年! いや、がんばれ韓国代表チーム!!

とにかくとにかく韓国チームに元気でいてもらわないと、
私たちの授業の雲行きが・・・
って、そこかよ!と突っ込まれそうだけど。


いや・・・ていうか・・・
青年は来年のそのシーズンに日本にいるのだろうか・・・

日本の家族と和気藹々と元気に暮らしてほしいと、
切に願う今日この頃のメンバーたちなのだ。

 

 

 

 

♪ ♪ ♪ 本日のワンポイントはんぐんまる ♪ ♪ ♪

 


■ なんでぇ~~~?!

  ウェ~~~~~?!

 

■ テレビを見ることができません。

  テレビジョン ウル ポルスオプソヨ

 

■ 試合  放映中     

  シハブ パンヨンチュン

 

■ みんなでいっしょに応援しよう!

  モドゥ ハムケ ウンウォン ハジャ

 

■ チキンとビール

  チキン ハゴ メクチュ

 


 

 

 

 

 

 

 

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